GAPコンサルの依頼は東京オリンピックの関係もあって急増しております。
現在までに取得支援をした件数は194件です。
静岡県だけでなく、日本全国へ取得支援をさせていただいております。
また、GAPに関する講演もさせていただいております。
<JGAP/ASIAGAP取得して 良かったこと・変わったこと>
●後継者や従業員の意識が高まった
・栽培の事や作業の意味などわからない事を自分から積極的に聞いてくるようになった。
・倉庫や事務所が綺麗になったら従業員が積極的に掃除や片付けを行うようになった。
●倉庫の有効利用ができるようになった
GAP取得を機に要らない物を思い切って処分した所、スペースを広く使えるようになった。
●作業効率が上がった
・計画立てて作業する事で段取りが良くなった。
・整理整頓を行った事で、探し物が減り作業効率が上がった。
●ムダが減った
・肥料・農薬在庫管理をしっかりとする事で期限切れ農薬や肥料の不良在庫が減った
・整理整頓したら工具など備品が大量に見つかり、これまで如何に無駄をしていたか思い知った。
●問い合わせが増えた
GAP取得を取引先へ取得を報告、ホームページや名刺等にGAP農場と入れるなどPRした所問い合わせが増えビジネスチャンスが広がった。
●交渉のテーブルに着きやすくなった
これまで売り込みに行っても門前払いされる事も多かったが、GAP取得後は名刺や連絡先を求められるなど話を聞いてもらえる機会が増えた。
●取引先との信頼関係ができた
取引先からのGAP取得要求に応えた事で、信頼関係が強化でき取引額が増加した。
<大ニュース>2018.9.20
”GAP普及大賞2018” 豊田肥料(株)受賞しました。
◆“地域に根ざし培ってきた技術力を生かして進めるGAP 普及の取組” が評価されました!!(日本GAP協会公式HPより)
◆農業技術普及に「GAPを取る」GAP2018「GAPをする」事を併せた農業支援の取り組み
[授賞時のコメント]
豊田肥料がGAPに取り組み12年が過ぎ、これまで関係者の努力が稔り155周年と言う記念すべき年にGAP普及大賞をいただく事が出来ました。
当初は「豊田は洋服屋もやるのか?」と聞かれるほど認知度が低く苦労しましたが、東京オリ・パラの食材調達基準となったことでマスコミでも取り上げられ、取得ラッシュにより審査員、指導員が不足し指導力がないのに高額な指導料を取るコンサルが問題になり、指導機関の間で指導力のある人材の争奪戦になっています。
現在、GAP取得を取引基準としている業者はまだ少数派ですが、来年から食に関わる者はHACCPへの取組みが義務付けられるので、GAP農産物の優位性が出ることが考えられ、GAP農産物を求める小売業、バイヤー、レストランなどが増えるのではないかと期待しています。
※HACCPとは食品の製造を行う際に安全性を確保するための管理手法ですが、農業生産現場を食品製造工場と同様に扱うことは不可能なため、HACCPの手法を農業現場に落とし込みGAPが作られました。
※農産物はHACCP法制化の対象外ですが、GAPに取り組む事が求められます。茶の場合、仕上茶は農産物ではなく農産加工品のためHACCP法制化の対象となる見込みです。
ウチとしてはGAP取得支援を行い新規拡大や深耕開拓を行なうだけでなく、GAP取得農場の農産物の販売や仲介などにビジネスチャンスがあるのではないでしょうか?
例えば、農産食品が団体事務局となって農家さんをまとめて団体認証を取得し、某日本一の健康分化都市を謳っている市に働きかけ学校給食食材の調達基準にGAPを入れ有利販売しつつ囲い込むとか?
GAPの基本的な考え方は変わりませんが、基準書は第1版から始まり、2010版(2012版)⇒2016版・ASIAGAPver1⇒ASIAGAPver2⇒ASIAGAPver2.1⇒現在ASIAGAPver3作成中と次々に改正され、内容は別物となり、審査会社や審査員によっても見解が異なり、審査の傾向も時間と共に変わるので、指導する側も常に指導現場に立っていなければついて行けません!
指導員研修を受けた者であればGAPを知らない農家さんにはそれなりに話す事は出来ますが、審査に立会って審査員から講評を受け自分に足りなかった点を反省しながらレベルアップしていこうと思っています。
1)GAPとは
Good Agricultural Practiceの文字を取ったもので、「良い農業の実践」と言った意味になります。
GAPを一言でいうと、信頼できる農場を作るための認証制度で、信頼出来る農場の農産物は安心して購入する事が出来ます。
GAPは食の安全だけでなく環境保護・人権・福祉・労働安全・地域との共生等が含まれています。
2)GAP取得目的
●GAPは農場ごとに色々な目的で取得に踏み切っておられると思いますが、GAP本来の目的は「自己管理能力を高め、信頼できる農場を作る」ためです。
●GAP取得動機(例)
・売り先と信頼関係を高めるため(売り先からの要望に応えるため)
・農場の意識向上のため
・安心安全な農産物を消費者に届けるため
・営業戦略として(GAPを武器に業務拡大)
3)JGAP/ASIAGAP取得するまでの流れ
①GAPの理解
取得するGAPの版を決め基準書及び総合規則の入手(GAP協会HP参照)
- JGAP2016 【青果物版】【茶版】【穀物版】、JGAP総合規則2017
- ASIAGAP Ver2.1【青果物版】【茶版】【穀物版】、JGAP総合規則2017 ※2020.7.31迄審査受付可能
- ASIAGAP Ver2.2【青果物版】【茶版】【穀物版】、JGAP総合規則Ver2.2 ※2019.8.1運用開始
基準書及び総合規則の内容を良く読み内容を理解する
②GAPに取り組む
- 現状把握: 農場の現状を基準書と照らし合わせ、現状把握(自己審査1回目)
- 実践:自己審査結果をふまえ、書類(記録類・ルール・手順作成等)及び現場を整備する
- 模擬審査: 審査1~1.5ヶ月前に進捗状況確認のため模擬審査(自己審査二回目を兼ねる)を行う
- 仕上げ:模擬審査で不適合だった項目を仕上げ、自己審査(内部監査)を完了させ審査に備える
③受審
現状把握し、実践に入りおおよその目処がたったら初回審査申し込みをし、審査日程を決め、現在取得多数で審査予約が取り難いため、早めの審査機関に相談しましょう。
※状況によって異なりますが、通常の場合半年ほどで審査出来る状態まで持っていけます。
[審査を受ける]
審査で不適合が出た場合、”なぜ不適合となったか”、”どの様に是正すれば良いか“をしっかりと聞き出しましょう。
※審査員は審査で指導はしてはいけない事になってますが自分がなぜ不適合を出したか分かるようにする義務があるので、不明な点はしっかりと確認しましょう。
④不適合の是正(是正書類の作成、提出)
不適合項目の是正、是正書類の作成
- 書類の不備の場合、不足していた書類を新たに作成する、文章の訂正した部分を赤字で書く、 下線を入れるなど分かり易く作成する。
- 現場の不備は現状と是正後を写真撮影し、A4用紙に貼る(必要に応じて是正中や対処等も撮影し添付)
- どの是正項目にどの添付書類(写真)が対応しているか、NOを付けるなどして紐づけする。
⑤認証証を受ける
審査・認証機関から認められた、是正資料提出からおおよそひと月程度(混雑時は1~2ヶ月)で認証証が発行されます。
⑥取得以降
- JGAP2016は認証期間が2年ありますが、初回審査から18ヶ月以内に審査時の状態が保たれているか確認のため維持審査を行い、18家月以降2年(24ヶ月)以内に更新審査を行います。
- ASIAGAPの場合、初回審査 ⇒ 維持審査 ⇒ 更新審査の流れはJGAPと同じですが、最低年1回
審査を行います。
4)弊社のGAP取得支援手順(例)
●GAP講習の実施(①GAPの理解)
- GAPとはどんなものか、どの様に取り組むか
- 農場運営に関わる法令等について
- 取得するGAPの版について相談
●基準書読み合わせ(②GAPに取り組む)
- 基準書の全項目について弊社指導員が説明(現状把握)
※農場の現状を把握し、今後やるべきことをリストアップ(現場及び書類の整備、各種調査) - 農場ごとやるべき事を行う(実践)中で、不明な点について説明、アドバイスを行う
- 審査1~1.5ヶ月前に弊社指導員が模擬審査を実施し、進捗状況の確認
- 模擬審査(審査1~1.5ヶ月前)までに80~90%の達成を目標にしましょう!
- 模擬審査不適合項目の是正フォロー(仕上げ)
●審査立会い (③受審)
- 指導員は審査時の発言(受け答え)が禁止されてます。
- 審査立会いは、可能な範囲で行っております。
●不適合項目是正のフォロー(④不適合の是正)
- 不明な点の説明、アドバイス
- 是正書類作成アドバイス
6)JGAP/ASIAGAP取得支援実績
●取得済み農場数
・団体認証:14件 (計194農場) ※農業高校1件含む
・個人認証:20件
●取得支援中
・個人認証14件 取得検討中の農場への説明会・指導実績
※農業高校4件、農業大学2件
7)参考資料
- 【JGAP協会】JGAP指導ができる日本GAP協会の会員一覧 (PDF) 新しいページが開きます
- 【JGAP協会】JGAPキーパーソン・インタビュー 2頁目掲載 (PDF) 新しいページが開きます
- 【三菱商事アグリサービス】JGAP農場ブランド作り (PDF) 新しいページが開きます
- 【三菱商事アグリサービス】緑茶でJGAP団体認証取得 2頁目掲載 新しいページが開きます (PDF)
8)GAP取得依頼はこちらへ
過去の実績やノウハウを多数保有しております。
効果的な取得方法をご提案し実施して参ります。是非当社へご用命ください。
豊田肥料株式会社 植物科学技術研究所 早川
TEL:0538-42-4111 (月-金)8:30~16:30